ゲーミングPCの電気代、いくらかかっているんだろう?
ゲーミングPCの電源を、長時間付けたままにしていませんか?
電気代が高騰する中、ゲーミングPCの消費電力は見逃せない問題です。
しかし、心配はいりません。賢く節約する方法は存在します。
この記事では、ゲーミングPCの消費電力に着目し、電気代を抑えるための5つの節約方法を紹介します。
この記事を読めば、電気代を賢く抑え、ゲームプレイを満喫できるでしょう。
ゲーミングPCの電気代が高い理由
ゲーミングPCは、優れた性能を提供する一方で、そのパワフルな機能が電気代の上昇に直結します。
ここからは、ゲーミングPCが既存のPCに比べて電気を多く消費する主な要因について解説します。
高性能な部品の使用
ゲーミングPCは、最新のCPUや高品質のグラフィックボード等、優れたパフォーマンスを実現するために、高性能な部品を多用しています。
これらの部品は高い処理能力を持つ反面、それに比例するように大量の電力を消費します。
特に、グラフィックボードはゲーム中の豊かな表現を実現するために欠かせない部品ですが、その性能が高いほど、消費電力も増える傾向にあります。
更に、これらの部品が一斉に動作する際、特に高い解像度や高いフレームレートでゲームをプレイする場合、消費電力は増大します。
冷却システムの稼働
高性能部品には適切な冷却が必要です。
ゲーミングPCでは、部品の発する熱を効率的に排出するために、強力な冷却システムが稼働しています。
多くの場合、複数のファンを使用して、内部の温度を適切に管理します。
これらの冷却システムもまた、非常に高い電力を消費する場合があります。
長時間のゲームプレイは冷却システムの更なる稼働を必要とし、それに伴い電気代も上昇します。
ゲーミングPCの電気代を算出する
ゲーミングPCの電気代を算出する方法は、簡単に行えます。
まずは、使用するゲーミングPCの消費電力(W)と、1日に使用する時間(h)、さらには1kWhあたりの電気代(円)を把握することが重要です。
これらの情報をもとに、大まかな電気代を出すことが可能です。
電気代の算出例
- 消費電力(W):500W
- 1日に使用する時間(h):3h
- 1kWhあたりの電気代(円):31円
500W×3h=1,500Wh
1.5kWh×31円=46.5円
※1ケ月(30日):30日×46.5円=1,395円
※1年:12ケ月×1,395円=16,740円
この電気代は、あくまでも目安の金額です。使用するPCによって変動します。
1kWhあたりの電気代(円)は、全国家庭電気製品公正取引協議会で定めている目安だよ。
電気代を抑える5つの節約方法
ゲーミングPCは高性能ですが、電力消費も大きいというデメリットがあります。
しかし、普段の使い方を少し工夫するだけで、電気代を節約しつつゲーミングライフを楽しむことが可能です。
ここからは、ゲーミングPCの電気代を抑える具体的な節約方法について解説します。
シャットダウンを活用する
シャットダウンを積極的に利用することで電気代を節約できます。
スリープモードではなくシャットダウンを選択する理由は、電源が完全に切れるため消費電力がゼロになるからです。
使用しない時間が長い、例えば夜間や長時間の外出時は、シャットダウンを心がけましょう。
グラフィックボードを交換する
ゲーミングPCの電気代を削減する方法の一つに、最新のグラフィックボードへの交換があります。
最新のグラフィックボードは、古いモデルに比べて消費電力が格段に低くなっています。
これは、新世代のチップがより効率的な製造プロセスで作られ、高い性能を発揮しながらも、電力消費を最小限に抑えられるように設計されているためです。
古いグラフィックボードは高いパフォーマンスを提供するために多くの電力を消費することがありますが、最新のものは同等またはそれ以上の性能をより少ない電力で実現しています。
これにより、長時間のゲームプレイでも電気代の節約が見込めます。
また、最新のグラフィックボードは、熱効率が良いため、冷却ファン等の電力も削減します。
思い切ってグラフィックボードを交換し、ゲーミングPCの維持コストを抑えましょう。
ディスプレイの明るさを調整する
ディスプレイの明るさは、多くの電力を消費します。
特に、ゲーミングPCのディスプレイは高性能な製品が多く、その分、電力消費も大きくなりがちです。
使用している環境に応じてディスプレイの明るさを調整することが、電気代を節約するためには重要です。
夜間や暗い部屋での使用時には、ディスプレイの明るさを下げることで、目の疲れを防ぎつつ、電力の消費も抑えることができます。
定期的に清掃する
ホコリやゴミがPC内部に溜まると、冷却効率が落ちてファンが頻繁に動作し、電力消費の増加に繋がります。
PC内部のクリーニングを行うことで、冷却効率を維持し、余分な電力消費を防ぐことができます。
特に、ゲーミングPCは高性能な部品を多用しているため、内部が熱くなりやすい傾向にあります。
定期的にPC内部のホコリを掃除することをおすすめします。
80PLUS®認証機器を使用する
電源ユニットには、80PLUS®というエネルギー効率の基準があります。
この認証は、特に負荷がかかった時でも高い電力効率を維持できる製品に与えられるものです。
ゲーミングPCを購入する際、80PLUS認証を受けた電源ユニットを選択することで、消費電力を抑えることが可能になります。
最適な電源ユニットを選択することで、長期的な電気代の節約に繋がり、結果的には初期投資を上回る節約効果が期待できます
80PLUS®(エイティー プラス)について
80PLUS®とは
80PLUS®とは、電源ユニットの効率性を評価する認証制度です。
この認証は、PCの電源部品が消費する電力に対して、どれだけの効率でシステムに電力を供給できるかを示します。
効率が高いほど熱の発生が少なく、電気代の節約にも繋がります。
特に、ハイパフォーマンスが求められるゲーミングPCでは、高い効率の電源ユニットの選択が重要です。
ゲーミングPCを構築する際には、システム全体のパフォーマンスを最大限に引き出すために高効率の電源ユニットが欠かせません。
80PLUS®認証を受けた電源ユニットは、その効率の良さによってシステムの安定稼働を支え、熱の発生を抑えることで長時間のゲーミングでも快適にプレイできます。
さらに、電気代の節約にも貢献するため、ゲームを重視するユーザーにとっては、80PLUS®認証は電源ユニット選びの重要なポイントとなるでしょう。
6つのランク
80PLUS®は、6段階のランクが規定されています。
ランク | 変換効率(定格20%) | 変換効率(定格50%) | 変換効率(定格100%) |
---|---|---|---|
スタンダード | 80% | 80% | 80% |
BRONZE | 82% | 85% | 82% |
SILVER | 85% | 88% | 85% |
GOLD | 87% | 90% | 87% |
PLATINUM | 90% | 92% | 89% |
TITANIUM | 92% | 94% | 90% |
ランクが高くなるほど、変換効率がよくなるね。
変換効率とは
変換効率を例にして説明します。
【例】変換効率80%の性能を持つ電源ユニットの場合
コンセントから500Wの入力を受けたとします。
この電源ユニットは80%変換することができるので、400WをPCの電力として供給できます。
変換できなかった100W未満は熱として消えていきます。
変換効率が100%に近い製品ほど、無駄な発熱がなく、電力を有効活用できる高性能品といえます。
まとめ
ゲーミングPCの電気代を節約する方法をご紹介しました。
電気代は少しの意識と工夫で驚くほど抑えることが可能です。
大切なのは、日頃からの小さな積み重ねが、月々の電気代に大きな違いを生むということです。
PCの性能を最大限に活かしつつ、賢く節約しましょう。
コメント
コメント一覧 (2件)
ゲーミングPCの電気量。大変参考になりました!
私自身はMac使っているのですが、次回購入するときに参考にしてみますね。
ちなみにレトロゲームはプレイしています笑
よいちろ様
コメントありがとうございます!
電気代、塵も積もれば山となる、ですかね。
参考にしていただいて、ありがたいです。
これからもよろしくお願いします。